金魚が届いたら

金魚が届いたら水槽の準備をする

01到着希望日当日
クロネコの配達員から金魚をお受け取りください。
金魚は、写真のように箱に入れて配送いたします。
※配達時に不在の場合、金魚が持ち帰りとなるため、金魚の死着率が上がってしまいます
配達予定日にはすぐに受け取れるように待機お願いいたします。

02金魚のプール(水槽)の準備をしよう
金魚が到着したらまずはプールを取り出し、ふくらませます。
水道水をプールにたっぷり(20cmくらい)入れます。
(金魚すくいをするときは水の深さは10cmくらいに減らして下さい)
カルキを抜くため、カルキ抜き(※別途注文必要)を13粒ほど入れて、カルキ抜きを溶かしきってください。
(↑このカルキ抜きの量は、100cm×65cmのプールに20cmの水を入れた場合の量です)
(プールの大きさが違う場合は、「水10リットルに対し1粒」入れてください。)
5分ほどで溶けますので、これで水の用意は完了です。
また、金魚すくい中に水が少なくなったり、水が汚れるので、予備の水をバケツ2~3杯分くらい用意しておいてください。
※プールが事前にある場合は、荷物到着前に水の準備をしておいたほうが良いです

金魚を水槽に移そう!

水槽の準備ができたら、すみやかに金魚を箱から出して下記の手順で水槽に移してください。
金魚は長時間の輸送で弱っているため、このまま翌日まで置いておくのは危険です。
(このままほっておいた場合、全滅の危険性もあります…)

金魚を楽に飼うには、1匹当たり10リットルの水が必要と言われています。それが、輸送時には約15リットルの水に400匹も入っている状態となります。
つまり、1匹当たり、0.0375リットルです。人間でたとえると、10m×10mの部屋に1人でいるのが楽な状態とすると、そこに266人詰め込んだ状態が輸送状態となります。
しかも、時期は夏場で暑く、輸送中は揺れます。その状態が長く続くとどうなるかは簡単に想像できると思います。

また、金魚は自分自身がアンモニアを放出するのですが、アンモニア濃度が一定ラインを超えると金魚は弱っていき、死亡してしまいます。死亡し出すと、死体からさらにアンモニアが多量に発生するため、他の金魚も続々と死亡していきます。これが多量死の原因でもあるのです!

上記理由から、袋に入っている時間は極力短ければ短いほど、水中のアンモニア濃度の上昇を抑えることが出来るため、リスクを低減することができます。
(到着後、すぐにプールに移して欲しいというのも上記の理由からです)
そんな状況からできるかぎり早く出してあげるためにも、「午前中指定」で「到着後はすぐに水槽に移す」ことをオススメしています。

★すぐに金魚を水槽に移すことができない場合

どうしても水槽に移すことができない場合などは、1箱の金魚の数を減らせば、2日間箱の中においていても大丈夫な可能性が高くなります。
注文時にその旨お申し付けくだされば、金魚の数を調整いたします。
※注文時に質問要望欄に「到着後の翌日○○時に開封するため1箱に入れる金魚量の調整と長時間輸送用梱包で」のようにご記入ください。
※1箱の金魚の数を減らしたとしても、絶対大丈夫なわけではなく、あくまで応急処置です。到着後すぐに開封するよりは金魚の死亡率は高くなりますのでできるだけ早くの開封をお願いいたします。


1箱に入れる金魚の量を減らし、金魚を箱のまま管理する場合は、日陰で温度の変化の少ない場所(冷暖房が直接当たらない場所)に安置しておいてください

01金魚の入った袋ごと水槽につけよう
箱から金魚の入った袋を取り出し、用意したプールに袋ごと20分~30分ほどつけておきます。
(袋と水槽の水温差をなくすため。水温差が大きい場合は長い目に)
※これは非常に重要です!
金魚は水温の急激な変化に弱いため、これをおこたると全滅する可能性もあります。
02水槽にエアー(空気)を入れよう
今の内に、プールにエアーを入れておきましょう。(もっと前に入れておいてもかまいません)
当店で販売しているプールの場合、写真下のように角にちょうどエアーのホースを挟むことが出来ます。
03水槽に岩塩を入れよう
水槽の塩分濃度が0.1%~0.3%の濃度になるように岩塩(※別途注文必要)を入れて上げてください。
(0.5%が金魚にとって一番負担の少ない環境なのですが、濃度が変わりすぎても良くないため、0.2%ぐらいをオススメします)
いっきに0.2%にすると金魚がびっくりするので、最初は0.1%ぶん程入れたプールに金魚を入れ、その後じょじょに0.2%分まで塩を追加していきましょう。
長旅で疲れた金魚の体調がよくなりやすいです。
※0.2%の岩塩の量ってどれくらい?と思った人はこちら→塩浴時の塩の量計算
このプールの場合、100cm×65cm×20cm(水の深さ)ですから、0.1%の場合は塩の量は130g、0.2%の場合は塩の量は260gとなります。
注意:岩塩を入れたあとはかき回さない
岩塩は金魚を入れる直前に水に入れ、決してかき回さないでください。
岩塩が水に溶けきっていない状態が望ましいです。
そうすると、金魚を入れてからも徐々に岩塩が溶けていくことになるので、塩の濃度が徐々に変化するため、金魚が環境に適応しやすくなります。
04金魚の入った袋を開けよう
写真のように強く引っ張ればゴムがはじけ飛ぶのですが、かなり力がいりますので、開かない場合はカッターなどでゴムを切ってください。
05金魚の入った袋の水を切ろう
袋の水は長時間の輸送で汚れているので、できるだけ入れたくありません。
そのため金魚移し用ザル(※別途注文必要)を使います。
袋の口を水がこぼれないようにしっかりもち、金魚移し用ザルに袋の口を下に向け入れますそのまま、金魚がこぼれないようにゆっくりと袋を引き上げていきます
06金魚を水槽へ移そう
金魚移し用ザルから金魚をプールに移します。

金魚を水槽に移した後の注意点

01水槽にはエアレーションは必須
水槽には必ずエアーポンプでエアーを入れてあげてください。
入れないと金魚が酸欠状態(水面で口をぱくぱくさせている状態)になり、そのままおいておくと死んでしまいます。
02できるだけプールの水の量を多くする
金魚すくいをやるまでの間は、「できるだけプールの水の量を多く」してあげてください。
水の量が多いほうが、金魚の体調が悪くなりにくいためです。
金魚すくいをやるときは、適当な量まで水を減らしてください。
目安は水深10cmくらいです。
「水深が深いと難しく」「水深が浅いと簡単」になりますので、お客さんのすくう匹数に応じて水深を変更してみてください。
03水温の急激な変化はNG
水温の急激な変化は厳禁です。(金魚の病気・体調不良を招きます)
水温が変化しにくい場所に保管してください。
(段ボールなどでまわりを囲んだり、水量を多くして水温が変化しにくくするのも効果的です)
金魚の入ったプールは直射日光の当たる場所には置かないでください。
プールの置く場所は、水温が変化しにくい場所(「直射日光が当たらず」「風通しが良く」「熱がこもらない場所」「朝晩寒くなりすぎない場所」)がベストです。
室内の場合は、「冷房による急激な水温低下」「冷房を切った後の急激な水温上昇」が起こる可能性があるので、冷房・暖房に注意してください。
04到着後2~3日は餌を与えない
金魚が到着後、2~3日は餌を与えないで下さい。
弱っている状態の金魚に餌を与えると、体調を崩しどんどん死んでいきます
※金魚は通常1~2週間エサを与えなくても大丈夫です。
(金魚は消化器官が未熟なため、輸送や金魚すくいなどで弱っている状態でエサを与えると、エサを消化することができずに死んでしまいます)
※金魚すくいの後や、水替えの後など、金魚にストレスが加わった後は同様に1~2日エサを与えないで下さい。
05岩塩を入れるのは重要
輸送により金魚はダメージをうけています。
岩塩は必須ではありませんが、入れると金魚の体調が回復しやすくなります。
塩浴はなぜ良いのか?
06ときどき新しい水を追加する
このプールいっぱいの水量でも金魚を飼うときの必要な水量にはぜんぜん足りません。
そのため、水が汚れやすい状態です。
金魚の管理の際で一番怖いのが、水の汚れによる死の連鎖です(大量死を招きます)。
それを防ぐためにも「夜を越した後(1日経過後)」「金魚すくい終了後(これは2日以上やる場合)」「水が汚れてきたと感じたとき(エアーの泡が消えにくい状態など)」などに、プールの水をバケツ何杯分か捨てて、その分新しい水を追加してあげてください。(もちろん、追加する水にもカルキ抜きを入れて下さい
07お客様用への配布用に金魚の飼い方初心者用を印刷しておく
金魚すくいの金魚ってすぐに死ぬ」って、よく聞きませんか?
たしかに、輸送+金魚すくいで長時間追い回されて、通常よりも弱っているのは事実です…が、
飼い方を間違えていて死亡しているケースも多々あるんです!
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金魚の飼い方 初心者用 失敗の少ない方法」をぜひ印刷して、金魚すくい後に金魚を持ち帰る人に渡してあげてください。